4月20,21日に幕張メッセで開催されたAWS Summit Tokyoに参加しました。幕張メッセに行くのはコロナ禍前の乃木坂ちゃん握手会以来です。懐かしい...。
AWS Summitの参加は多分2回目。1回目はSendGridとしてのスポンサー参加でブース対応でした。
sendgrid.kke.co.jp
当時はAWSを触ってなくてセッションを聞いても全然わからないという感じ...。そこから月日は流れて先日SAAを取得したこともあって、今回は楽しむぞーという感じで参加しました。
zenn.dev
参加したセッション等を簡単にまとめます。
これから始めるAWSクラウド、最初の一歩はAWS Cloud Essentialsでスタート
SAAの勉強を始めた最初の時に聞きたかったなぁという感じのセッション。クラウドとは?という所から始まって、コンピューティング、ストレージ、データベース、ネットワーク、セキュリティに絞ったAWSの基本的なお話でした。
AmazonのプライムデーでDynamoDBに1秒で1億アクセスあったという話を聞いてびっくり。
通信業界におけるリファレンスアーキテクチャ
通信業界の人間ではないのですが、会社で所属してるグループに関係するかも?と思って聴講。AWSを通信業界で使うときの通信業界ならではの課題と6つのリファレンスアーキテクチャの紹介。自分にとってはわからないことだらけだったけど、とりあえず社内で共有してみよう。
クレディセゾンのDX戦略とクラウド活用
AWS Summit二日間を通して一番面白いセッションでした。登壇者の小野さんはサン・マイクロシステムズ出身でアプレッソ(DataSpider出してるところ)を起業された方とのこと。話がとても面白くて惹き込まれました。あんなCTOいたら絶対惚れてまうやろー...。
クレディセゾンさんのDX取り組みの紹介でIT部門とは別に新しくデジタル組織を立ち上げた話や組織間の連携を高めて推進していく話などとても現実的な進め方に共感することばかりでした。
プロトタイピングのススメー手早くサービスを作って検証するための実践的ノウハウ
AWSにはプロトタイピングチームがあるそうで、その中の方からのお話。Fail fastが大切で、早めに失敗して問題を見出す、プロトタイプを作ることの目的をチームで合意する、検証したいことは何か明確に定義する...などなど、個人的には、プロトタイプに限らず仕事の進め方で通じる話だよなぁと思ってうなづきながら聞いていました。
プロトタイピングチームのブログができたそうです。
prototyping-blog.com
パッケージビジネスからSaaSビジネスへ事業変革!~お客様に安心してSaaSを採用頂くための取り組みを紹介~
株式会社Works Human Intelligenceさんのお話。セッションタイトルだけで選んでいたのですが、あのワークスアプリケーションズさんのCOMPANYを継いだ会社さんだったのですね...。
パッケージのCOMPANYをSaaSに舵を切ったお話で、その課題と解決への取り組み紹介でした。話に出てきた課題は利益性、クラウド導入が難しいお客様対応、サポート品質、開発者教育の4つに整理されていて、それぞれ共感する内容でした。自社でもパッケージのSaaS化話を最近よく耳にするけど、こういった点を整理して考えてる所はどれくらいあるのだろうか。
他、話の中で出てきたAWS Migration Acceleration ProgramやAWS Foundational Technical Reviewは初耳だったので学びになりました。
Java on Lambdaのコールドスタートを乗り越えるこれからのサーバーレスアプリケーション
結構ニッチな話かなと思って参加したのですが満席コミコミ状態でびっくり。AWS LambdaでJavaを使うときに問題になるコールドスタートをどう解決するか、というお話でした。
コールドスタートが長くなる原因はサーバーレスのライフサイクルとJavaの起動プロセスの組み合わせで起きるので、起動速度の短縮と既存資産の活用の2つで解決しようという内容。それぞれ紹介されていたのはAWS Lambda SnapStartとJITの階層型コンパイルレベル指定。SnapStartは裏でスナップショットの作成と復元が行われるので、そのサイクルを意識して使わないとハマることがあるので注意が必要とのこと。作成前と復元後にHookが用意されているんですね、知らなんだ。
設定は簡単なので今度試してみよう。
Java屋さん以外からみればなぜLambdaでわざわざJavaを使いたいのかって思うかもしれないけれど、個人的には書きなれた言語というか使い慣れたライブラリなどを使いたいというのが大きい。
アーキテクチャ道場 2023!
最後は上級者セッションを体感してみたくてアーキテクチャ道場に参加。以下スライドのようなお題が出てAWSのアーキテクトの方がそれぞれ回答して司会の方が評価するもの。
細かい部分の設計(耐障害性など)までさらりと触れられていて、普段からこういうコンサル経験が豊富じゃないとできないだろうなー...今の自分には無理だなー...と思いながら聞いていました。解説のAWS用語はわかるものの、クラウドアーキテクチャ的な所はストラングラー フィグ パターン、レガシーミミックパターン、アーキテクチャ決定レコードなどなど、知らない用語ばかりだったので今後学んでいかねばなぁと思いました。
その他
ブースや展示を回るのも久々で楽しかったです。AWS OutpostsやSnowball Edgeの実物をみて、おぉーこんなサイズなのかと実感したり、ノベルティをもらったり。
やっぱりイベントはオフラインがいいなーと感じる2日間でした。